不利な立地を克服するには

2020年5月10日

システムを開発するとき、自身を利用者に置き換えて機能を考えます。さらにこのシステムを利用して「起業」できないか、も考えます。が、いつも「妄想」で終わります(笑)。

さて今回は妄想中に考えた内容で、もしかすると有益なアイデアかな、と思ったものをブログに綴ってみることにしました。

レンタカーは駅前でないと不利ですか?

自身がレンタカーを予約する場合、目的地が遠いときは飛行機かJRを利用し、そこでレンタカーを借りて動くことが多いです。

そのため予約は、飛行場近辺や駅前の店舗を利用しています。同じような人も多いのではないでしょうか?

自分がレンタカーショップを開業する

ことを考えてみます。当然、場所は駅前が有利だと思います。ですがその場所は不動産価格が高く、固定費の維持が厳しいことは明らかです。

そこで駅前から離れた立地で固定費を低く抑え、複数台の車両を保有して店舗を開業することを考えました。

なお、レンタカー業は運輸局から「自家用自動車有償貸渡業の許可」を取得する必要があります。法人個人を問わず取得できますが要件があります。独自で申請もできますが、専門家(法務事務所等)にご相談いただくと良いでしょう。

生産性の高い業務を遂行するには?

車庫は店舗近所の月極駐車場を借り、レンタカーは陸運局で車両登録(レンタカーナンバーの取得)をします。自動車保険が決まれば、あとは日々の業務です。

仕事は車両のメンテナンス以外に、予約受付、貸渡、回収、決済が主なものになります。駅から離れた場所で営業することを条件に、それらをできる限り簡略化できれば、と考えてみました。

予約の受付

MTSレンタカー予約システムは、まさにこのためのシステムです。インターネットを活用して顧客を獲得します。

とくに車両別に予約状況がカレンダーに表示されますので、借りたい方も貸し出す方も直感的に車両の予約状況が分かります。

電話の問合せもカレンダーを見れば一目瞭然、サイトで予約を受け付けるか、あるいは管理画面で予約登録すれば、ただちにその車両は予約済みとなります。

貸渡と回収

不利な立地を克服するため、配車のサービスができないか考えてみます。回収の際の支払いについては、次項で決済について考えます。

駅前の駐車場が利用できれば

車両を貸し渡す場所は、地方であれば駅前や飛行場の駐車場などが利用できそうです。駅前の駐車場なら、例えば30分間無料で利用できる場合があります。

あるいは街中でも時間貸しの駐車場があれば、それを利用するのも良いかもしれません。もし知り合いの駐車場なら、何かと融通が効くかも(例えば業務の一部を委託するとか)、です。

無人で貸し渡すことができれば

貸し渡しや返却を無人でできないか考えてみます。指定した場所で車のキーの受け渡しができればOKです。

例えば番号を合わせて解錠するキーボックスを利用します(右図はGoogleで検索した画像です)。

予めメールでキーボックスの解錠番号を知らせておき、ドアミラーなどに掛けておきます。

民泊で有名なAirbnbですが、部屋の鍵を渡す目的で利用され、スマートフォンで解錠するキーボックスもあるようです。

車両の運行を確認できないか

トラブルは極力避けたいですが、何かあったときも含めて車両の運行状況が分かれば安心です。

トラックやタクシーでは「タコグラフ」と呼ばれる運行記録計が装備されています。映像記録ならドライブレコーダー、位置情報ならGPSなどの機器があります。それらを合わせて「IoT(モノのインターネット)」で活用できれば、逐次運行状況の把握ができます。

何かないか調べたところ、運送業や代行業では運行管理が必要になり、そのための「運行管理システム」がありました。

各社から運行管理システムが提供されておりますが、機器を接続してリアルタイムで管理可能なものもあるようです。なおレンタカーに利用可能かどうかは調べておりませんのであしからず。

余談ですがIoTを標榜する運行管理は、車両の情報をセンサーで獲得し、G4など通信回線経由でデータをサーバーに送り運行を管理する、という仕組みかどうか確認するとよいでしょう。

事務所から離れた場所で決済する

集金カバンを提げて精算する姿は、昔車掌さんがやっていたような昭和レトロを感じます。現在はクレジットカード、SuicaやApple Payなど電子マネー、QRコードを利用したキャッシュレスでの支払いが一般的になって参りました。

そのようなキャッシュレス決済ですが、最近では簡単に導入できます。

「カードリーダー」と呼ばれる機器でカードを読み取り、インターネット経由で支払い認証します。クレジットカードと電子マネーでは処理の方法が異なりますが、決済代行会社を通して一律で取り扱いできます。

キャッシュレス決済の仕組み

支払いは、決済代行会社を通して受け取ることになります。決済代行会社がカードリーダーなど機器の貸出や、カード会社など金融会社からの入金処理をしてくれます。

ただし、手数料(決済金額の3.5%〜4%程度)を支払う必要があります。また決済代行会社により、振込手数料や月額料金が必要な場合もあります。

扱えるカードの種類や、借り受けできるカードリーダーなどの機器、支払う費用は決済代行会社により異なります。利用する場合はその前によく吟味してください。

利用する機器構成

右図はリクルート社が提供する「Airペイ」サービスの利用案内図です。

黒い数字ボタンの付いた装置がカードリーダーです。

決済処理はインターネットと接続する必要があるため、Windows PCやMac PC、あるいはiPadやiPhoneを利用しますが、これらの機器は自前で用意します。

本体とカードリーダーとの接続はBlutoothで接続します。本体は事務所から離れた場所で利用することを考えると、4G/LTE接続可能なiPadのセルラー(Cellular)モデルがよいと思います。

あるいはSIMをセットして4G/LTEが利用できるWiMAXルーターであれば、iPadはWiFi接続のみの価格が安いものでも構いません。

必須ではありませんが、プリンター(右図はEPSONのモバイルプリンター)を用意してレシートの発行ができれば何かと便利です。決済したその場でレシートの発行ができます。

以下参考までカードリーダーが利用できる決済代行会社の例です。

こちらではどの企業様のサービスも利用した経験はありません。ご利用に関しての質問は、各サービス提供企業様へお問い合わせ下さい。

インターネットからの利用者を増やすには

予約システムは、インターネット上でお客と仕事を繋ぐ大事なリンクではありますが、それ自体に集客する機能はありません。

予約を増やすには、お客様にサイトを見つけてもらうことです。そのためには多くの人が利用する検索エンジンの検索上位に、自身のサイトが掲載されることが重要です。

WordPressは幸い「検索エンジンとの親和性が高い」と評価されています。検索上位を目指してキーワードの設定、店舗や車両の紹介以外にブログによる記事の掲載など、WordPressの機能を活用して充実したサイトの構築を検討して下さい。

最後にご注意です

この記事は自分がレンタカーショップを経営できないか、調べてチェックした情報です。すべて机上の内容ですので、ご利用はご自身の判断でお願いします。